主節の中で使われる動名詞や不定詞にも意味上の主語があります。
主語を重要視する英語は、主節の動詞の主語はもちろん、
動名詞・不定詞などに関しても意味上の主語をはっきりさせようとします。
日本語では、
「主節の中で使われる動名詞の意味上の主語」
を表現するときに、
「(私は)彼が〜することを・・・する」
というように、
全体が間延びになってしまう機構になっていますね。
使いすぎると不自然になってしまうし、1回で喋る中で
「〜が〜することの〜」「〜が〜するについて」などというのは
3つも4つも入れられませんね。
しかし、英語の場合は、意味上の主語をあらわす機構が
非常に柔軟でスマートにできており、
間延びせずに、短く一瞬で表現できるという特徴があります。
日本語で
「私たちがタバコを吸うこと」
と喋る間に、
our smoking
という言葉を何回言えるでしょうか?
日常的な英語のスピードなら、大体3回ぐらいは言えるかと思います。
この例では、同じ時間で3倍の論理表現力の差が出ています。
短く表現できるということは、多用しても不自然にはならないという
ことですし、表現できる幅が広がって、
意思や事実を伝えるにあたってもとても便利になります。
難しいもの、とか日本語にあまりないもの、という捉え方よりも、
性能に優れていて、便利なものとしてとらえるといいかもしれません。